フランス人

エマニュエル・トッドなど読み始めたわけだが、トッドの政治的立場はあんま共感できそうにないけど、この人の分析はいろんなことに援用できそうである。
トッドによると「宗教的空白+所得格差の拡大=外国人恐怖症」だと言う。これは日本にも当てはまるというか、日本版への序文に書いてあるあたり、日本のことを言ってるのだと思う。
日本は、昔から宗教的には空白だと反論されそうだが、実は戦前から一貫して脱亜入欧が正しいという神話が信じられており、そして今それが急速に綻びてるのではないかと感じる。
結局のところ「大きな物語などない」という言説が物語として機能していて、人間は常に物語を必要としてきたのではないか。